『CASUAL VOL IV : TOKYO』は、東京を拠点に活動するさまざまな分野のアーティストを集めたキュレーションコレクションです。
本号は主に写真を中心とした内容で、49名のアーティストを取り上げ、彼らが制作を行うスタジオでの姿を記録することで、創造のプロセスを探求しています。ライフスタイルや精神性、インスピレーション、そして東京のクリエイティブコミュニティが持つ独自の視点を掘り下げ、画家、写真家、デザイナー、イラストレーター、彫刻家など、幅広いジャンルの表現者を紹介します。
このプラットフォームは、東京における新進気鋭および既に確立された才能を記録する“カタログ”として構想され、都市に息づく芸術的精神を親密に映し出すものです。

本シリーズは、マイクによる情熱的なプロジェクトであり、これまでにロンドン、サンパウロ、バルセロナで刊行されたエディションに続く第4弾となります。世界各地の創造性を記録し、地域ごとに異なる特徴を探りながらも、私たちを結びつける共通の基盤を見出す試みです。

その始まりは、2017年にオーストラリア・シドニーで偶然に始まりました。
マイクは当時、さまざまなアーティストを記録していく中で、彼らの作品に文化・気候・コミュニティなど、地域特有の影響が共通して見られることに気づきました。そこから、こうした要素がクリエイティブコミュニティにどのように作用するのか、またアーティストたちがいかにして地域的な重力に引き寄せられるのかを探求したいという思いが芽生えたのです。

そして今、4つ目のエディションを迎え、これからもこの旅は続いていきます。