Infinite City by Duncan Swann
by
ダンカン・スワン
Duration
December 6, 2025 -
December 19, 2025
December 19, 2025
Opening Times
Opening Party
December 5, 2025 - 06:00PM
東京へのラブレタ
ダンカン・スワン
ダンカン・スワン(1969年、英国シェフィールド生まれ)は、東京を拠点に活動する英国/ドイツ人の画家・彫刻家です。ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートで修士号を取得後、ヨーロッパや日本のギャラリー・美術館で多数の個展・グループ展を行い、ジェーウッド・ペインティング・プライズやジョン・ムーアズ・ペインティング・プライズの最終候補にも選ばれています。
スワンの作品は、西洋の抽象表現と東洋の美意識を結びつけ、リズムや自然の形、構造と偶然の重なりを探求しています。主に油彩で制作し、枝が絡み合う様子や水が石を流れる動きなど、自然のプロセスから着想を得た有機的で秩序ある画面を構築します。近作『フォービドゥン・カラーズ』(OAG東京、2025年)では、江戸時代の禁色の概念を再解釈し、階層や文化の翻訳、知覚のあり方に問いかけています。
初期作品では、マスキングや隠蔽、アイデンティティのテーマを複雑な空間構成と断片的なイメージで探求しました。作品には時間や記憶の痕跡が刻まれ、緊張と調和のバランスが視覚的に表現されています。
現在、スワンは東京で生活し、ヨーロッパでの美術教育と日本での暮らしを通して、自然の持続性とそれを囲む構造の関係を追求しています。近作では再び人間の姿を描き、抽象的な空間に人々を配置することで、現実を再構築し「人間であること」の本質を問いかけています。