「Between Us」- Ousmane Baへの質問と考察
Ousmane Baによるセカンドオープニングナイトに向けて、当日はご本人も在廊予定であることから、ご来場の皆さまに彼の思考や作品への向き合い方をより深く知っていただけるよう、いくつかの質問を行いました。
6月11日のオープニングでは、ぜひご来場いただき、直接ご質問などもしていただければ幸いです。
「Between Us」は、今後予定している一連のアーティクルシリーズの第一弾です。本シリーズでは、アーティストへのQ&Aや追加情報、そしてギャラリーとして私たちが展覧会や作品をどのように捉えているかについても発信していきます。
このシリーズをはじめ、私たちが新たに制作しているいくつかのコンテンツを楽しんでいただき、応援していただけましたら幸いです。
1. 作品に触れる人に、まず何を感じ取ってほしいですか?
私は、自由の感覚を感じてほしいと思っています。
私の作品は解放のためにあります。心を解き放ち、身体を解き放ち、可能性を解き放つこと。私の描く人物の多くは、浮遊したり、宙に留まったり、重力に抗うように存在しています。それは、社会や歴史、あるいは自分自身の恐れによって課される限界を超えたいという願いを表しています。
絵を描いているとき、私は強い自由の感覚を体験しています。鑑賞者にも、そのエネルギーの一部を感じ取り、作品と出会った後も持ち帰ってもらえたらと願っています。
2. 制作の中で最も楽しいことと、最も難しいことは何ですか?
最も楽しいのは、身体の緊張を探っていくことです。特に筋肉やジェスチャーの部分です。
私にとって感情は細部に宿ります。わずかな姿勢の変化だけで、絵の印象は大きく変わります。その緊張を通して、脆さ、強さ、希望、不確かさといった感情を表現しています。
一方で最も難しいのは、作品の「終わり」を見極めることです。絵はどこまでも描き続けることができますが、どこかでそれを信じて手放し、世界へ送り出す必要があります。
3. あなたの作品は「表現」と「理解」のどちらに近いですか?
それは「理解」に近いと思います。
私のスタジオは一種の夢の実験室のような場所です。絵を通して、私は答えではなく問いを探しています。作品は、記憶、欲望、恐れ、可能性が共存できる空間になります。
見る人それぞれが自身の経験を持ち込むため、そこから得られるものは、私自身についてであると同時に、その人自身についての発見でもあります。
4. インスピレーションを得るために、戻る場所はありますか?
本はこれまで大きな存在でしたが、最近はクラフトや伝統的な知識から多くの影響を受けています。
日本で生活する中で、素材や「つくること」への関わり方が大きく変化しました。和紙、織物、その他の手仕事など、世代を超えて受け継がれる技術や、その中にある忍耐や集中力に強く惹かれています。
そうした実践は、創作とは単に物を生み出すことではなく、文化を保存しながら同時に変化させていく行為であることを思い出させてくれます。
5. もし作品に音楽をつけるとしたら、どのような音ですか?
おそらくアフロビーツとキッド・カディの対話のような音になると思います。
アフロビーツは、動き、エネルギー、リズム、そしてコミュニティとのつながりをもたらします。キッド・カディは、内省、夢想、そして感情的な深みを与えてくれます。
私の作品はその間に存在しています。集合的な歴史に根ざしながらも、常に想像上の未来へと向かっています。
GALLERY THOUGHTS
Ousmaneの作品は本当に美しく、彼自身が語っている通り、人間の身体の動きを通して生まれるモーションや緊張感を強く感じることができます。個人的には、彼の作品はシンプルな美しさの中に、単なる感情以上のものを伝えていると感じます。色彩や形の使い方を通して、姿勢のわずかな変化に非常に繊細である点もとても魅力的です。
アートに詳しくない方でも、あるいは作品を深く読み解くことに慣れていない方でも、Ousmaneの作品が持つ多層的な深みを楽しむことができると思います。
皆さまのご意見やご感想もぜひお聞かせください。ぜひギャラリーでお会いできることを楽しみにしております。
レイチェル
UltraSuperNew KURAギャラリー アシスタント