An Interview with INJURY and REAL PARENT
INJURYとREAL PARENTは、3Dモデリング、ファッション、アート、音楽などの分野で活動してきたオーストラリアを拠点とするクリエイティブ・コレクティブです。既存の枠にとらわれないアプローチと、バーチャルと現実の中にある美しさを探求する姿勢で知られています。今回のKURAでの展示は、東京での初の展覧会となります。
このインタビューを通して、INJURYとREAL PARENTをより身近に感じていただければと思います。
1. お二人のコラボレーションはどのように始まり、最初にどのような部分でクリエイティブなビジョンがつながったのでしょうか?
私たちのコラボレーションは、それぞれのクリエイティブな活動の異なる段階から自然に発展していきました。INJURYは私たちのファッションにおけるアイデンティティを表し、REAL PARENTは3Dアートと音楽のための場です。
3Dアニメーション作品とファッションブランドを組み合わせることで独自の相乗効果を見つけ、オーストラリア・ファッション・ウィークのショーのためにアニメーション作品を制作しました。
美的なつながりだけでなく、このアプローチにはよりサステナブルな側面もあります。デジタル映像は簡単に場所を越えて届けることができ、ひとつの会場や都市に縛られることもありません。デジタルという媒体の中で世界を構築し、新しい要素を加えながら時間とともにその世界を広げていけることを、私たちはとても気に入っています。
現在では、どちらのコレクティブもそれぞれ独自の活動を展開しています。国際的な映画賞を受賞したり、世界各地とのコラボレーションを生み出したりと、こうした活動が広がっていることを私たちは心からありがたく感じています。
2. プロジェクトを始めるとき、まずデジタルから考えますか、それとも物質的なものから考えますか?あるいは両方を同時に考えますか?
私たちは、デジタルと現実、その両方の境界に挑戦することを楽しんでいます。私たちの制作プロセスの根底にあるのはシュルレアリスム、つまり夢と現実のあいだにある空間です。
3D作品をハイパーリアルに見せながら、現実の物体をシュールに感じさせることを、とても面白いと感じています。
私たちの考えの中心にあるのは、「アバターは魂を持つことができるのか?」という問いです。
3. 展覧会の中心的なコンセプトとして「コンテンポラリー・タリスマン(現代のお守り)」が登場します。お二人にとって、タリスマンとはどのようなものですか?
私たちにとってタリスマンとは、鑑賞者の身体に与える物理的な影響と、それによって生まれる視点の変化に関わるものです。
私たちは、デジタルプロジェクションを見るために、人々が彫刻を見上げたり、その間から覗いたりする必要があるように、彫刻の配置を意図的にデザインしています。
そうすることで、鑑賞者自身の身体の動きや視点が、アート体験そのものの重要な一部となるのです。

4. なぜ「心臓」が中心的なモチーフになったのでしょうか?
心臓は、感情、認知、そしてテクノロジーのシステムが交わる接点だと考えています。
「INTERHUMANA」シリーズでは、さまざまな状態を描き分けています。透明な脳と心臓は知恵を、黒い心臓は人工的なAI意識を、そして赤い心臓は生身の人間の核心を表しています。
私たちの映像作品では、これら異なる心臓がどのように互いに作用するのかを描いています。登場人物たちは、それぞれの心臓を守ったり、かばったりする姿を見せます。そこには、こうした異なる存在のあり方それぞれが持つ、本質的な価値を浮かび上がらせる意図があります。

6. 「デジタルな魂」という考えを、どのように捉えていますか?
私たちの作品「Silver Souls」では、「デジタルな魂」という考えを、地下世界に存在する人物たちが「上」の世界へエネルギーを送り届けるという構造を通して探求しています。
そこでは、デジタル空間が本当に自由を与えてくれる場所なのか、それとも現実世界と同じように「ガラスの天井」やヒエラルキーが存在するのか、という問いが浮かび上がります。
「デジタルな魂」とは、そのシステムの中にある火花のようなものであり、目には見えない階層を行き来しながら、その中で道を探していく存在なのです。
